<<<雨漏り診断について>>>
Q:雨漏り診断の進め方を教えてください。
A:予備診断→1次雨漏り診断(仮説立て)→2次雨漏り診断(散水調査等)→3次雨漏り診断(破壊・視認)と段階的に進めます。
Q:予備診断とは、どのようなことをするのですか。
A:予備診断とは、該当物件の現況確認、依頼者からのヒアリング、関連資料から、以降の雨漏り診断の方向性を検討します。
Q:1次雨漏り診断とは、どのようなことをするのですか。
A:非破壊かつ目視・触診によって雨水浸入位置を推察します。
予備診断結果を精査し、雨水浸入位置から浸出位置へと至る雨漏り具象の発生の仮説立て、これを検証するための2次雨漏り診断を計画します。
Q:2次雨漏り診断とは、どのようなことをするのですか。
A:2次雨漏り診断とは、実際の降雨を再現する散水調査等を行います。
1次雨漏り診断で得た多くの仮説を実証するための散水調査は、非破壊で雨水浸入位置を特定するために、最も有効な診断手法です。
Q:3次雨漏り診断とは、どのようなことをするのですか。
A:3次雨漏り診断とは、構造外皮に隠れた二次防水層の状況や浸水経路を確定するために、仕上げ部材等を取り除き目視で状態を確認します。
Q:サーモカメラでも雨漏りの原因がわかりますか。
A:サーモカメラで雨漏りの原因を特定することはできません。
サーモカメラは周辺温度差を可視化するための装置ですので、直接的に浸水経路を特定することはできません。
但し、デジタル水分計と併用し、室内等に雨水が浸出する範囲を早期に「可視化」するために使用する場合があります。
Q:雨漏りに種類などありますか。
A:雨漏りは主に「単一雨漏り」「複数浸入雨漏り」「複数浸出雨漏り」「創発雨漏り」に分類されます。また、これらが複合的に起因する場合もあります。
Q:「創発雨漏り」とは、どのような雨漏りですか。
A:雨量、気圧、風向、雨仕舞いの状態、外部要因等の各要因の複雑な相互作用により、問題のある部位ごとの性質における単純な総和にとどまらない特性が現れる雨漏りのこと。
Q:雨漏り診断士協会は、雨漏り診断士の斡旋や紹介はしてくれますか。
A:雨漏り診断士協会は、特定非営利活動法人の技術研究及び教育機関ですので、中立性公平性を担保するため基本的に一般案件につきまして、雨漏り診断士の紹介を行っておりません。
しかしながら、既存の業者に依頼しても、原因が究明できない状況(創発雨漏が疑われる事案等)と推察される事例においては、相談等に応じる場合があります。
Q:雨漏り診断士協会への相談は無料ですか。
A:雨漏り診断士協会への相談は、規定に添ったヒアリングまでは無料です。その後、実務や実働が発生した場合は、実費を承ります。
Q:雨漏り診断にかかる費用の相場金額をおしえてください。
A:雨漏りは、その事象により状況が異なります。また、診断範囲等によっても異なります。よって、診断費用も異なります。予備診断等を実施し、費用を確認してください。
Q:雨漏りの原因を調べることは誰に依頼したらいいですか。
A:雨漏りの調査診断、及び、修繕には、建物の基本構造に関する知識に加え、一次防水層、二次防水層、雨仕舞い、止水防水、塗装、部材特性等の知識が必要となります。
雨漏り診断士の有資格者、または、知識や経験を有する技術者に依頼するとよいでしょう。 |